とくにかわりない

 8月の間は妻と子供がわざわざ日本の猛暑を味わいに帰っていた。じつは、もうこのごろは家族が長いこと居なくなってもほとんど寂しいとは思わなくなっている。むしろ家族がいないほうが何でも計画的に物事が進むし、勉強も仕事もはかどる。なので8月はいろいろと充実した毎日だったが、9月に彼らが帰ってきてからは、なんかもうまたグダグダな感じ。10月もほぼ半分を過ぎてしまった。もうね、本当に月日の経つの早すぎる。そしていつの間にか年老いていくんだろう。

 で、子供の話。私としてはなんとなくもう一人子供がほしいと思ってたんだけど、妻は息子の出産&子育てでたいそう疲れたので「もう子供は勘弁」と言ってたし、それと、留学やら何やらで忙しくて、この問題についてはあまり真面目に向き合ったことがなかった。そして、あっという間に息子はいま3歳とちょっとになったところ。で、妻も生活に落ち着いて余裕が出てきたのか、他所の家庭でポコポコと弟や妹が生まれているのを見て思うところがあるのか、もう一人子供が欲しいわね...みたいな雰囲気になっている。まあ、私はずっと欲しかったんだけど、私が生めるわけじゃないしなあ...と遠慮していたわけで、待てば海路の日和ありという感じでしょうか。

 でもまあ、こればかりはわからない。また子供が出来るかとか、それと今アメリカに住んでいるのもあって、無事に生まれるかとか、育てられるか、とかいろいろ考えるとキリがない。まあ、いちおうそういう方向で考えようか、といったところ。息子はまあそれなりに成長しており、やっとオムツがとれたところ。そしてお喋りでかなりうるさい。寝てるときだけが可愛い。「Kちゃん、硬いおちんちん好きやねん。なあ、ママ触ってみ? 硬いやろ?」自分のおちんちんにやわらかい状態と硬い状態があることに気づいた模様。テレビに綺麗な女性タレントが現れると、「Kちゃん、この子と暮らしたいわぁ」とため息をもらす。「男の赤ちゃんと女の赤ちゃんどっちが欲しい?」と妻がたずねると「Kちゃん、羽があるヤツが欲しいわぁ」と答えた。