何かいろいろ

 所属医局の年報みたいなのがあって、新入局者の抱負(奴隷宣言)や、どっかのおっさん医局員がナントカ病院の部長になったとかで、そのどうでもいい感じのあいさつを載せる冊子があるんだけど、とうとう、留学記を書いてくれという依頼が秘書さんからメールで来た。

 どうも私のことは医局の中でしばらく忘れられていたようで、なんかの拍子に医局員名簿の留学中の欄からも私の名前が消えていて、こりゃとうとう忘れられたわ、しめしめ、とか思っていた。大体、留学して1年くらいで書くんだけれど、もうすぐ3年が経つので、もう来ないだろうと思っていたらとうとう来た。で、書きたいかというと書きたくない。

 大体こういうのは、「留学させていただいた医局の先生がたのおかげです」みたいなの端々ににじませながら書かないといけないので、そういうのはずいぶん、普段使わない筋肉を使って書くひつようがあってすごくしんどい。日本での勤務医生活と比べて、アメリカの研究生活は、お金の心配が無ければとても気楽なんだけれど、あんまり楽しそうに書くのもなんか気が引ける。何とか面白い文章を書きたいのだけれど、バランスが難しい。ああ、当たり障りのないように書こう。そうしよう。

 で、妻の妊娠の件なんだけれど、予定日を超えても陣痛が起こらないので、あした病院で誘発するんだって。7時に病院に来いとの事。あした、13日の金曜日だよ。私も生まれた月はちがうけど、13日の金曜日生まれなのです。今度は娘です。無事に生まれるといいなと思います。そわそわしています。外国なので不安です。