面接とか子供の事とか

 NYからは20日の土曜日に帰ってきた。面接についてはどうも感触的にはここでは働かせてもらうのは実現しなさそうな感じがした。ハエを用いた研究システムには全く馴染みが無かったせいもあるけれど、自分でも具体的に何をやりたいかと尋ねられてはっきりとしたビジョンを主張できず、ああ、これはしまった、と思った。もちろん向こうの要求するポテンシャルも無いのかもしれないけれど、私の方でも何というか親和性がなさそうな気がした。UCSDというすべり止めがあるのであまり気落ちもしなかった。

 NYは例によって全く観光してないけれど、文化と芸術の匂いがしたような気がして滞在中は根拠もなくソワソワした。何しろ人は多いし夜まで活気がある。本当かどうかは知らないけれど、ラボの若い大学院生たちはまさにここでの生活を楽しんでいると語っていた。

 宿泊はロックフェラー大学のゲストハウスの一室に3泊させてもらった。JFKからのタクシー代も出してくれる。いやーこういう世界があるんだなあと良い経験になった。まあわかっていた事だけれども、何となく痛いと言って内科のついでに受診した婆さんの靴下を脱がして念のために足のレントゲンを撮ったりしている毎日とのギャップを感じた。まあ本当にわかっていた事なんだけれど…気づいたこと。(1)York avenueは夜の3時半でもタクシーが通りを走っていた。(2)JFKのユナイテッドのチェックインは4時半から開いた。わりと混んでいた。

 というわけで、おとなしくUCSDからメールで送られてきた書類仕事を仕上げて郵便で送り返した。郵便局のEMSは簡単。封筒は無料でくれるし追跡システムあり。1200円。

【送ったもの】
1.Biography
2.Proof of Ph.D.(大学から修了証明書を取り寄せ)
3.DS-2019の要求フォーム
4.家族全員のパスポートのコピー

 そうそう、息子は一歳半になる。少しだけれど言葉を真似してしゃべっている。ママとかパパとか言う。妻を指して「カッパ」だと教えて、何度も妻を「カッパ! カッパ!」と呼ばせているとマジ切れされた。最近はようやく絵本にも興味を持つようになった。ただし集中力は30秒もたない。本を開いてこれはリンゴだと教えると「インゴ」と真似をする。バナナと言って絵を指すと「マナマ」じゃあこれは?「インゴ」これは?「インゴ…」ちがう。それはバナナ。バーナーナ。「ナマナ…」そうそう。これは? ともう一度リンゴを指すと「マンコ…」と喋った。そばで聞いていた妻に「今の聞いたよね?」としたり顔で尋ねると「いいから黙れ」と言われた。

がたん ごとん がたん ごとん (福音館 あかちゃんの絵本)

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