いつも海外に来たとたんに帰りたくなる

 学会でサンフランシスコにいます。飛行機で何度か経由したもののウロウロするのは初めて。観光するどころじゃなくって、明日からNYに行って面接を受けるので、そのセミナーの練習&今さらながらそのラボの研究内容の予習のために論文読みで忙しい。まあ基本的にあんまり観光に興味ないし、英語が不自由なので面倒くさくてホテルに引きこもり状態。パソコンを持って来ているのでついついYou Tubeでお笑いとか見てしまって時間の無駄ばかり。パソコンは仕事仲間のような顔をして近づいてきて邪魔ばかりする。

 夜は大学院時代のあまり好きではないボスと夕食を食べた。ケチというか貧乏な人だから奢ってくれないのが習慣なので、てっきり自腹だと思いいつものようにワインをガブガブ飲んだのだけれど、奢ってくれて困った。いいです。私の分は出しますから。と言っても、今度奢ってくれたらいいって言う。サンディエゴで寿司を奢ってくれと言う。なんでやねん。それに…また一緒にご飯食うのはあまり気が進まない…それと、彼の頼んだ肉を一切れやるから私の頼んだ魚の一切れをくれというやり取りがとても面倒だった。ヤングカップルならまだしも、なんで筋金入りのオッサンとやらねばならんのか。

 関係ないけれど、昔読んだ本の内容をとことん忘れてて困る。ナルニア国物語って最近映画でやってたんだけれど、一体どんな話だったのか、中学のときに全部読んだはずなのに全く覚えていない。先日、妻に「カスピアン王子の角笛」ってどんな話かと尋ねられて「カスピアン王子の自慢の角笛を取り巻きの女性たちが寄ってたかってブロウする…話?」とよりによってハードコア・ポルノのようにしか答えられず、「もういい…」と心をとざされてしまうという悲劇が起こり、夫婦の間がじわじわと氷河期に入りつつある雰囲気。機嫌を取るために品番のメモを片手に今日は妻が欲しがってたヴィトンの品をわざわざ買いに行ってきた。貧乏だけれどもうすぐクリスマスだもんな。クリスマス…ていうか何やってんだろう私。パソコンいじって、買い物して、飯食ってるだけ。もう日本に帰りたい。息子に会いたい。白いご飯食べたい。