こんなのでよいのだろうか

 家族が来てから色いろあったけど特にどうという程でもなかったようで何とか乗り切った。折に触れて憂鬱になるのはお金のことばかりで、考えても仕方がないので、なるべく考えないようにしている。おそらく真剣に考え始めると頭の中がまずいことになるだろう。無駄遣いしてるつもりはないが、切り詰めようと思えばいくらでも切り詰められる気もする。お酒を飲まなきゃいいんだろうし、大学の駐車券を買わずに無料バスで通勤したり、土曜の朝にサーフィンを習ったりするのを止めればいいのだろうけど、とにかくバランスが難しい。殊勝なことに先月までノートにレシートを貼り付けていた妻だったが、面倒くさくなって計算もせずに止めてしまった。先週末は両親がお盆休みを利用して私達の家を訪れていた。孫の顔を見るのが一番の目的だとは言うものの、あまり大した見所はなく、ラホヤの海に連れて行ってお茶を濁してしまった。私の研究室に案内すると、たいそう喜んで写真を沢山撮った。いつのまにか年を取った父親は糖尿と血圧の薬を飲んでいる。両親にはもっとお礼を言いたかったのだが、全く気が利いたことが言えず後悔している。