またもやお金がもりもり減っていく話

 日本にいる妻から電話がかかり、もうこっちの住民票を抜いて良いかと尋ねられる。もう国民年金や健康保険にお金を払いたくないんだと。妻の学会費とか医師会費とか何とかかんとか、妻の実家に居候して生活費はかからないものの、息子がいてはバイトに行く時間も限られて、収入も大してないのにどんどんお金をむしられてる気がしてとにかくイライラするらしい。そのうち住民税や固定資産税なども襲いかかってくる。家のローンにもじわじわと侵食されるし、こちらの生活に初期投資したカードの請求がスタンバイ中。どうも正気を失っているような感じだったので、健康保険抜いたらあかんやろ…まだ銀行にはお金が掃いて捨てるほどあるから、と誇張してたしなめると、じゃあ、日本、さよならって事でドカっと大きな買い物してもええかな? 実はヴァンクリ欲しいねん…と言い始めた。ええわけないやろ。私も焦って常軌を逸しそうになったときによく父親にたしなめられたのを思い出す。これからもっと減るというのに先が思いやられる。