来たお〜

 とうとう家族がサンディエゴにやって来た。息子はしばらく私を見て戸惑っているようだったが、「おとうしゃん、来たお〜」と言った。聞いていたとおりずいぶん喋る言葉が増えており、あまり達者に喋るとかわいく思えないのでは…と危惧していたのだが、まあ、まだまだ大したことなかった。それにしても、その語尾は一体どういうことだろう。これまでは単純に世話をしているような感覚であったけれども、これだけ人間らしくなってくると、しっかり育てなくてはという責任を感じて少し不安になってくる。