今さら呼ばれても悩む

 前回の日記どおり、もう留学先はほぼUCSDか…という状況だったけれど、昨日、NYのスローンケタリングからインタビューに来ても良い、と今さらメールが来て驚いた。9月の学会で都合がつかなかったので、12月中旬に学会でサンフランシスコに行くからそのついでに行きたいとメールしたのに、長らく返事が無くて、これはまたフラれたかしらと思っていたら18日or19日でどうかと提案された。SFO関空往復でキップも買ったのに…まあもう面倒だし行かなくても良いかと思ったけれど、もしUCSDよりも良いところだったらどうしようと考え直して、一応行く方向で考えてみた不実な私。

 問題点は(1)また金がかかる上にバイトを休むので減収になることと(書いてて恥ずかしいのは判ってます!)、(2)木曜、金曜の外来を休まないといけないこと。で、よく考えたら(2)は職場に申し訳ないと思う機能を麻痺させてみると大して問題じゃないことに気づいて部長におずおずと申し出てみるとと、あっさり「行ってきなはれ」と返事。なんとジェネラスな! というわけで問題は(1)だけ。安いチケットなので手数料がかかっても変更、払い戻しができるかよくわからない。なんかEレシートにはムリって書いてあるっぽいが何だこれは。明日一回電話してみよう。9月に仕事探しで北米をさまよった際にも結構お金を使ったので、実はもうこりごりでもある。移動するたびに命より大事なマネーが無くなるので、毒の沼を歩いている気分になる。

 マンハッタンにある研究所だと言うと、妻はぜひ行って来い、行って見事ゲットして来いと言う。やっぱり東の北の方に行きたい、南カリフォルニアでは日本で買ったコートが活躍しない、Sanのつく都市に住んだらアホになる、などと次々と寝言が飛び出した。遊びに行くわけじゃないんだぞこの野郎、と頬を張ってやろうと思ったが離婚を持ち出されると留学どころではなくなるので我慢した。まあたしかにそら文化の中心ぽいけれども、物価も高そうだし、私ら貧乏家族にとって都会は住みにくいんじゃないのかしらとも思うし、大体、採用されるかどうか行ってみないとわからんし。断られる可能性も相当あって行くだけ無駄になるかもしれないNY行きに投資する意味があるのかいまいち不明だけど、まあアウェーで戦う数少ない機会なのでなんとか調整したいと悩みつづけている。えーでもどうするかなあ。ていうかとにかくゼニがなあ。それにしてもなんと心の貧しい人間になったものよ。